京都大学大学院ドイツ文芸表象論奥田研究室最新情報

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第36回・文系研究者の環境~自作PC編④~(松波烈)

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ストレージの換装(2.5インチSSD → M.2SSD)について述べます。

 

無用の長物であるはずなものの気にしてはいたNVMeのM.2のSSDだが、発熱がこわいのと高価なのとで、考えないようにしていたのだが、発熱はこうやって検証したようにSATA2.5インチSSDなら何の心配もないところではあるのだしM.2も壊れはしなかろうと(冬に)想像しつつ、Amazonで、PR24&HARUなる業者が出してるKingstonの128GB(RBU-SNS8154P3/128GJ)が先月に4000円近くだったのが一瞬在庫切れになって再売し出すと2880円になったから、買うしかないということになっていた。

M.2ソケットにSSD刺すことやそのこと関連のことだが、ググって出るどの記事でも皆目理解できない。だから、今回実際にやったことをメモ記事にしておくことにする。また、NVMeSSDながら2880円という廉価品でまともなものなのかどうかを報告したい。

 

まず購入したものがこれである:

商品画像と寸分違わなず問題ない。

開梱しても、念入りで怪しさ皆無の包装、3枚あるはずの「セラミックヒートシンク」もしっかり付属していた。

取り付ける前に確認だが、取り付ける手持ちPCの背面を見ておく(左図)。

この画像の緑で囲っている部分に2.5インチSSDをポンと置いている。こうして、ケース前面ファンの風がモロに当たるようにしてある。こうすると発熱が抑えられるかも知れず、いい案配ではあった。一方交換するM.2SSDには風が当たらない。つまり、青で囲っているのがCPUクーラーのCooler Master Hyper H412Rの留め具だが、いまPCを表返して見てみると、このクーラーのファンからの風がM.2取付物にモロに当たってくれたら嬉しいのだがそうはいかずその上空を吹いてしまうことが分かる。ヨリ発熱するはずのほうがヨリ冷却の機会が無いではないか!詳しくは後に検討する。

で、問題のM.2ソケットだが、接写して見ると、右図に見るスロットである。

結局これを見ても、あいかわらず、よく分からない。何が刺さるのか、どこにどのように刺さるのか、そもそも何かが刺さるのか、買ったものは無論Type 2280だが、これの切り欠きがB&MKeyだが要するにそれは合うのだろうか。刺さらなければ返品ということになるが、それは厄介だ。

買ってからこの瞬間までがこの刺さるか刺さらないか問題が心配だった。

とにかく、刺してみよう。

左の画像に見るように、刺さりそうで刺さらなさそうでよく分からない。が、とにかく刺さった。

ヒートシンク(絆創膏みたいな白色のもの)の貼り方が正確ではないのだろうが、さりとて、ここにかぶせる元々マザボに付いていたカバーがまたヒートシンクである。二重にヒートシンクをしていることになる。このことは後に見る。

そのカバー兼ヒートシンクをM.2SSDの上に取り付けると、右画像のようになる。

 

ちなみにこの時点で語用に混乱を来たしているかもしれないが、ようするに、
2.5インチだろうとM.2だろうと(mSATAだろうと)すべてSSDである。NVMeというのは後者(後述)。

ところが、2.5インチSSDを「SSD」、M.2SSDを「M.2」と誤って呼んでいるのがいるしかも情報受容側でなく発信側だ。自分で買って参考リンクまで貼っている商品名に思いっきり「SSD」と書いてあるのにも気付かないようだ。

このような誤用はこの1例しか見たことがないが、しかしもし万一、ここから広まる(とか他で同時多発する)とかしてまちがって定着してしまったらどうだろうか。例えばウェブサイトを「ホームページ」、フラッシュメモリを「USB」、プラグを「コンセント」、スマホを「iPhone」、「国民社会主義」を「国家社会主義」、「ギリシャ」を「ギリシア」、ワンタンメンをタンタンメン、小龍包を李小龍、と呼ぶような誤用など、定着してしまっていてもう手遅れである。手遅れcaution。

とはいえこの誤用も定着してしまうかもしれない。そもそもM.2SSDという棒キレが、「SSD」と聞いて見て思い描くあの形のブツ=2.5インチの板キレ(←そして「インチ」も意味不明)からイメージがカケ離れていて、消費者側の心象と理解が付いていけていないはずだからだ。自分にしても、【M.2にSATA(3.0)接続とNVMe接続の2つがある】ということの意味がわからず、また後者が「PCIe」であることの意味内実がいまだによく分からない

事実は
PCIe ⇔ SATA(通信規格(伝送規格))
NVMe ⇔ AHCI(コントローラ規格(プロトコル規格))
のようである(「ITハンドブック」【2020年最新版】おすすめM.2 SSDの比較まとめ NVMe/AHCIとPCIe/SATAの双方を横断的にメーカーランキング評価 より)。そしてまたこのPCIeのGenが何とも煩雑で無理解を招きそうである。と言うと、USB規格なども、
・ USB3.0がUSB3.1Gen1でしかも且つUSB3.2Gen1、
・ USB3.1がUSB3.1Gen2でしかも且つUSB3.2Gen2、
・ USB3.2がUSB3.2Gen2×2(←?!)でType-Cポート(??!!!??!!!)、
と、混乱を招くだけのトンデモ名称を発布している。サンドウィッチマンの街頭インタビューコントの「A:A型・B:O型・C:B型・D:AB型」のほうがまだフザケていないように聞こえるぐらいだ。そして ↑ これらがまたフラッシュメモリの話ではない、コンセントの話に過ぎない。混線としている。

そしてブラウザも端末も「Fire〇〇」、「Word」PressはOfficeのソフトではなく、「フラッシュ」メモリはAdobeの「フラッシュ」のことではなく、5GHzは5G通信ではなく、東李苑は寺田蘭世ではなく、町音葉は人名であり、非課金は人名ではなく、インターネットエクスプローラーはインターネットではなくエクスプローラーでもなく、神聖ローマ帝国はいまや横山でもなければホットでもなくブラザーズでもなく、インテルの「Core i ~」シリーズはCPU「コア」ともAppleの「i ~」製品とも無関係、Ryzenプロセッサ(ー)は魔界と無関係、膳アーキテクチャ(ー)はゥイスキーではなく、尖閣は北方ではなく、オスプレイはオスのプレイではなく、プレイボーイはプレイボーイでもなく、AU社はKDDI社ではなく、ファイナルファイトにはファンタジーは無く、「鉄拳」は紙芝居ゲームではなく、「ぐっさん」はグッチ裕三ではない。監獄ロックにショーンコネリーは出演せず超人ロックはバリアントナイフを装備せず、極道ロックマン。

 

さて上述のようにしてNVMe M.2 SSDを取り付けて、先住のOSストレージの2.5インチを外さないで、電源を付けてUEFIを開くと、またしても何の支障もなく認識されている。

注意点だが、一番上に現在OSストレージが来るようにしてWindows立ち上げに進むように。新ストレージはまだ空である。まあUEFIでのことだ。BIOSでは表示がやや違う。

(ところで、この時点でなのかどうなのか切り分けも出来ないのだが、ここからBIOS脱出すると、OSが立ち上がらなくなった(マザボメーカーのロゴが出た画面で固まる)。それが、電源を切って付けるとごく普通に立ち上がるのだから、珍種特別症状である。当然ググっても一切解決が見つからない。なおこの後新ストレージでもBIOS起動→BIOS脱出をしてみると、やはりWindowsがそのままは立ち上がらず電源オフ→オンしてやらないといけなくなった。このKingstonSSDのせいなのだろうか?)

OS立ち上げ後だが、新ストレージを使える物にするために、まず、「ディスクの管理(ハードディスク パーティションの作成とフォーマット)」でボリューム作成をすることになる。そこらはググれば無数に出ることだが、ストレージ換装の注意点でよくある「パーティションのスタイル」に注意しよう。

「ディスクの管理」を開くと、ふつう真っ先に「パーティションのスタイル」をどちらにするか聞かれるのだが、その表示が出ない。おかしい…。

とにかく新旧両ストレージのプロパティを開いてみる。矢印左側のTranscendが現OSストレージ、右側のKingstonが取り付けた新ストレージ、当OSは旧態にもMBRなのだが、相手はGPTである!これではいかんのだが、どうするかと言って、当OS側をGPTにするのは難儀である。相手にMBRになってもらうのだが、それにはソフトが要るはず。やはり難儀だ。

ところが、新ストレージの(バーの左端の名札の)上で右クリックすると、「MBR ディスクに変換(V)」の項目がクリック出来るようになっている。いつもは灰色になっていて出来ないのだが、なぜに …。最初にどちらにするか聞かれなかったからこうなるのか?今までに更新してきた間にWindowsに変化があったのか?

(と思ったのだが、後に、空いたTranscend側を使おうとして、まずPowerShellのdiskpartコマンドの「clean」をかけて内容を全消しして、そこから「ディスクの管理」を開くと、何と、どちらにするか聞かれた!

とにかくこの「未割り当て」ディスクを「新しいシンプル ボリューム(I)」で使えるものにする。詳しくは、さんざん散りばめておいたキーワードからググってもらえば分かる。

それが終わってエクスプローラー上でもドライブになっていると、クローンしていくことになる。今までにEaseUS Todo Backupが最高の仕事をしてきてくれていたのだが、さすがに違うことをしたく、つまりはAOMEI Backupperを使ってみたい。この記事でリンクを貼った「フリーソフト100 > パソコンを便利にするフリーソフト > 無料HDDコピー/バックアップソフト > AOMEI Backupper Standard > 評価・評判・レビュー」のスレッド、無料版ではクローンが無理なのかという話だったが、11月上旬から日が経った12月14日08時45分「秋葉太郎」氏の書き込みでそれが誤解だと判明する

AOMEI Backupper StandardをDLしてインストールして、氏の言う通り「ディスククローン」に進む。

クローン開始直前、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れておく。

右のチェック項は「セクタバイセクタクローン」だろう。チェック入れたら大変なことになる(どうなるかと言うと、太陽が破裂して彗星が降り注ぎ、地の盟約に従いアバドンの地より来たれるゲヘナの火が爆炎となり全てを焼き付くすことになる)。

肝心の、最大の難関の、クローンにかかる時間だが、ググって出る大抵のページで大体数10分~という話で、自分も最短で32分、USB接続のHDD→SSDなんかだと2時間ぐらいかかるものだが、驚くべきことに、5分で終わった。5分で、終わった。「1分で終了らせる」 実際は4分台と記憶しているのだが、多目に言っておく。スクリーンショットを撮る間もなく終わったから、証拠も残せていない。これがSSD→SSDのクローンというものなのだろうか。それともNVMeへのクローンだからここまで速いのだろうか。おそらくそうなのだろう。現2.5インチだと「システム イメージの作成」でも5分ということはない。もう数分かかる。(ちなみに後にこの2.5インチをフォーマットしてこちらに現NVMeからクローンを取ると、14分台かかった。それはそうだろう、下記に見るように書き込み速度に1.数倍~2倍強の差がある。)

さてこの後先住2.5インチを外して(別に外さなくてもUEFIで起動順序を変えたらいいだけなのだが念のために)起動すると、一切全く詰まりも異常も示さずOSが立ち上がり、クローン中に開いていたブラウザまで開いてしまう。起動時間は24~29秒。先住2.5インチだと速くて34秒。シャットダウンはどちらも8秒。とはいえ、その他の操作や作業で体感上の変化を感じることはなかった。

もちろんベンチマークとかいう無駄なものは取らない。PC起動に関するベンチマークというのは、数値にすぎないものが体感を直接示すわけではないことを知らない子供たちが嬉しがるだけのものか、そうでないなら、記事や動画の内容を作るために仕方なく取るだけのものだ。

実際上ありえそうな、しかしするワケのない作業の負荷をかけてみよう。YouTubeで8K動画再生タブを10枚開いておく。

外気温が10℃でSSD温度が35℃。真夏には熱々になるのだろうが、結局は大丈夫なのかも知れない。それにしても、CrystalDiskInfoを見ると、市販する前にすでに数十回電源投入している。実質中古販売なのかとAmazonレビューでよく文句言われているケースだが、実際にはこういうことらしい

 

↑ というところまで書いた翌日、もうこの際だから数値も示しておこうとCrystalDiskMarkをかけることにする。上が旧ストレージで下が新:

廉価NVMeSSDらしい数値なのだろう。もちろんこれで動作中の感触は何1つ向上していない。

リードが1400台MB/秒だが、これが、最新のNVMe M.2 SSD(Seagate FireCuda 520 1TB(ZP1000GM30002))だと公称5000で、実際にそうだと検証されている。(←4’06~のCPU交換後の数回再起動の解説などが特にそうだが非常に勉強になる内容の「uedax」氏の動画)。

同じPCIe Gen4x4の公称5000のSSD(CFDの1TB(CSSD-M2B1TPG3VNF))を検証している動画、今までに何個も引用してきた、毎回情報満載で一般利用目線で批評面白い安定の「吉田製作所」氏の動画だが、やはり事細かで一言も聞き逃せない内容で、Gen4だと体感上どれほど変化するかが無いかも検証している。

今回は廉価モノだが、↑ こういったロマンに一歩は近付いたことになる。

なお、ベンチマーク取っている間、何故か2.5インチが最高52℃まで発熱(新SSDのほうは最高33℃まで)していた。これは、無高負荷の平常時(起動後10分超で何も開いていない状態)でも同様で、M.2SSDのほうが発熱していない:

赤で囲っているのが新ストレージで28℃、黒が旧2.5インチで外気温15℃なのにもう36℃もある(時々40℃にもなる)。後者が熱すぎなのだろうか前者がよく冷めているのだろうか、見てみよう。

前者の取り付け後だが、左図のようである。

矢印に見るようにCPUクーラーのファンからの風がM.2取付部の上空を飛んでしまっており、直接当たってくれていない。サイドフロー型のCPUクーラーならどうしてもこうなるはずだ。風は直接はM.2取付部に当たらない。

ところが一方で、サイドフロー型がM.2SSDを如実に冷ますという検証もある。

上記「吉田製作所」氏が2018/07/23時点で検証したところでもM.2取付物を冷やすには風を当てることが決定的という結論が出ているが、この風を送っているグラボもサイドフローである。

つまり、現在の新ストレージがそんなに熱くないらしいことの原因は、分からない。二重のヒートシンクを外してみるなり片方ずつ試すなり、前代CPUクーラー(トップフロー型)に変えてみるなり、検証しなければならない。

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